8月31日、劇団員の一人が退団。寂しくないか?と問われればそれは当然寂しい。その度に座長として、何かしてやれなかったか?と自問自答をする。
コロナ禍で何名かの劇団員が入団、そして何名かの劇団員が退団。時の流れとともに変化する雲のように、劇団も変化する。風が強ければその分大きく変化するのかもしれない。
退団者は口をそろえて個人の問題という。それはそうなのかもしれない。仕方のないことだと思う。
座長としてできうる限りのことをしているという自覚があれば、あらゆる課題において、個人の課題として割り切ることはできるのかもしれない。
しかしながら、できうる限りのことができていないという自覚ゆえ、歯がゆさが残る。やらなければならないこと、やった方がよいことその全てができたならどんなに気持ちの良いことだろう。しかしながらそんな幻想は抱いてはいけない。
自らの力量を一歩ひいた視点で観察し、その中でできうることを見極め、優先順位を決めて実行する。そういう決断を繰り返していく。その決断こそが座長のお仕事。
劇団員が退団する時はいつだって寂しい、けどもその分現在一緒に活動してくれている劇団員ひとりひとりによりいっそう目を向けることができる。失うこともあれば得ることもある。そういう考え方を忘れず変化を受け入れ、楽しむ。そうして邁進していこうと思う。
劇団を去った方々へ
同じ時を共有でき、楽しかったです。たくさん支えていただきました。本当にありがとう!
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